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~インデックスファンドでほったらかし投資~その4:インデックスファンドのリスク-

投稿日:2017年4月15日 更新日:

インデックスファンドにもリスクはある?

当然、インデックスファンドにもリスクはあります。

インデックスファンドと言っても、結局は株式商品ですので、
株であれば、ざっくり言って抱えるリスクは3つ。

1.個別銘柄リスク

2.セグメントリスク

3.市場リスク

です。

それぞれについて解説していきますね。

1.個別銘柄リスク

 これは単純に個別の会社の株を買った時に背負うリスクのことです。

 高い時に買ってしまうことや、その会社が倒産してしまうリスクがこれに
当たります。

2.セグメントリスク

 セグメントとは、業種みたいなものと思ってください。例えば、石油系とか
小売系とか、運送系みたいなものです。ある分野が軒並み株価を下げる
という減少が起きた場合に引き受けなければいけないリスクです。

3.市場リスク

 マーケット全体が暴落した場合に引き受けるリスクですね。
2008年のリーマンショックの大暴落などはこれにあたります。

 で、インデックスファンドはこの中で受けるリスクは3の市場リスクのみ
なんですね。確実に分散投資を行っているということもあるのですが、
そもそもインデックスは市場の平均などを表す指数に連動しているわけ
ですから、インデックスの動き自体が市場の動きを反映しているという
わけです。

 ですので、インデックスファンド以外ですと、1の個別銘柄リスクと2の
セグメントリスクを背負うことになるので、その当たりのリスクにどう対応
するか?という点もポイントになります。

 アクティブ投資家の方がよくやるのは、ある条件で下がる株があった
とすると、逆に上がる株を持とうとする、つまり、互いに逆の動きをする
銘柄を保有することでリスクを分散したり、それでいて、分野は似た
ようなものに偏りすぎず、購入金額も調整して・・・みたいな感じですね。

 ・・・う~ん。すべて計算して行うとすると、僕には少し難しすぎます笑

インデックスファンドは長期投資が原則!

 たまに、インデックスファンドを1年以内に売り払ったりする方がいます。
すごく調子が良くて利益確定させたいという考えの場合は、それも悪く
なのですが、小さな利益が出て、売って、また別のファンドを買って、
みたいな動きは税金がかかりますし、売買回数を増やすことはオススメ
できません。

 また、株式は債券とくらべると高リスクの商品ですが、長期で運用する
ことで、債権より安全な商品となることもわかっています。

 だいたい10年以上から長期投資と言われるのですが、10年以上運用
するつもりで、インデックスファンド(特に外国株)を買って積み立てて
いってほしいのです。

 逆に、10年の投資期間が取れないなら、株式のファンドはオススメ
できません。ポートフォリオ(自分の資産のコレクション)に入れても
良いと思いますが、慎重にリスクマネジメントしてください。

 たとえば、60歳で証券を全部換金したい、と思っているなら、50歳
までにできるだけ株式の保有比率を下げて、債権や定期預金などに
変えておくことをオススメします。
ギリギリまで株でもっていたがために、暴落に見舞われて10年以上
のリターンを全部吐き出して、あげくの果てにマイナスになった。
みたいな状態が最悪なわけです。

 リスクの正体

 リスクの正体は、すごく単純に言えば、「お金が必要な時に手元にない状態」
のことです。(最悪、投資したお金を回収できない、という状況も含まれます。)

 だから、リスクが高いということは「お金が必要な時に手元にない状態」に
(比較的)なりやすい、という意味で解釈すればだいたい辻褄が合います。

 リスクについて先ほど挙げたお話で具体的な状況を想定すると、長期間
の投資を目指して株を買い増ししていったが、ある時、急にお金が必要に
なったので、株を換金する必要が 出てきた。しかし、丁度そのタイミングが
暴落の時期と重なっていて、投入資金の50%しか回収できなかった。
みたいなことがあります。つまり、1000万円突っ込んで、換金しないとダメな
状況になり、換金したら500万円しか返って来なかった、と言う状態ですね。

 株を扱う以上、インデックスファンドでも暴落の危険性はあります。
その暴落のリスクこそが市場リスクなわけです。ですが、5~10年の時間を
取ることができれば、元値まで回復する確率がかなり高いのです。

 つまり、暴落しても元値に戻るまで我慢できるか?が許容リスクというもの
の正体です。ですから、現金もすべて含めた「資産」のうちのどれくらいを
投資にまわすかは、その人の人生設計も十分踏まえて計算する必要が
ありますし、実は、この人生設計を踏まえて投資にまわすお金の額を決める
という作業が、株の銘柄を選ぶ以上に投資に勝つために大事な準備に
なるのです。

 ある意味で、投資の銘柄を選ぶ以前に勝負は決まっているのかもしれません

 ぜひ、銘柄選びに精を出す前に、人生設計を考え、それに沿った投資戦略
を作ってください。

 次回の記事ではこのあたりの投資戦略のことを、すっきりまとめたいと思います。

 ではでは!

追伸:
株は時間を十分取ることによって、安全な商品に変わります。そして
その安全な商品に変わるためには、銘柄はもちろん、購入時期も
分散させて長い時間を かけて市場の成長に歩調を合わせるような
投資スタイルになるんだと 思います。
世界の成長に合わせて自分の資産が増える。ってすごく自然だし、
無理がないお金の育て方だと思うんですよね。

-お金, 投資

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