投資する前から勝てるかどうかが決まってる?
投資する前から勝てる確率を上げる方法があります。
僕は準備を重要視するのですが、銘柄選びより、まず、やるべきこと。
それは・・・
「人生設計と投資にまわすお金の決定」
です。
突然ですが、あなたの投資をする目的は何でしょうか?
「いや、ただ、お金が増えれば良いかなぁ・・・」って感じですか?
最初の頃の僕もそんな感じでした笑!
ですが、このマインドだとまだまだ視野が狭いんですね。
目の前の儲かる銘柄を必死に選ぶことで頭はいっぱいです。
もっと視野を、いや視座を高くして俯瞰してみてください。
この先、自分の人生にどんなイベントがあるでしょうか?
・結婚するかも
・子供が生まれるかも
・子供が保育園や幼稚園に行くかも
・子供が小学校に入ったら習い事もさせたい
・家族旅行いくならどれくらいお金がかかるんだろう?
・海外旅行も行ってみたい
・子供の高校入試、大学入試にかかるお金は?
・子供をお嫁に出すときっていくら準備すれば?
・親の介護は?
などなど、人によって様々で考えればたくさん挙げられますね。
投資戦略の策定はけっこう後回しにされがちなんですが、
投資を成功させるのあたって、最も重要なパートと言って
良いと思います。
耳が痛い話かもしれませんが、そういう意味では銘柄選びに
時間とお金を投資している人って、投資のセンスが育っていない
のかもしれません。
僕の投資のバイブルである「敗者のゲーム」の著者である
チャールズ・エリスも同著の中で、多くの人が銘柄選びに
勝とうと夢中になるにもかかわらず、この銘柄選びは多くの
コストがかかる割りに、リターンが少ない、と書いています。
そして、こう続きます。
「市場に勝とうと夢中になるあまり、低コストで高いリターンも
見込める長期運用目的の確認と資産配分比率の策定を
忘れてしまう。」
と。(「敗者のゲーム」第6版 118Pから一部引用)
勝てる投資戦略を考えてみましょう
さて、考える順番としては、
1.人生設計を考え、投資の目的を明確にする。
2.何歳で、どんなライフイベントがあって、
どれくらいお金が必要か見積もっておく。
3.そのライフイベントの諸々のお金をふまえて、自分が
どれくらい投資に回せるのか考える。
4.債券、株式、REITなど、どのような配分にするのか
考える。
5.インデックスファンドを使うのか、アクティブに運用する
のか、あるいは、どちらも持つとしたら、その配分を
どうするかなど、投資スタイルを考える。
6.銘柄の選定。なるべく、手数料は少ないものを選ぶ。
こんな順番で良いと思います。
少し解説しますね!
1.人生設計を考え、投資の目的を明確にする。
なぜ投資をはじめるのか?を考えてみてください。
ある方は、子供の教育のためと考えるかも
しれませんし、老後のためという場合もある
でしょう。
この投資を行う意味がふわふわしていると売買も
感情や情報に左右された投資スタイルになりがち
です。
2.何歳で、どんなライフイベントがあって、
どれくらいお金が必要か見積もっておく。
ここは自分が背負えるリスクがどれくらいかを
あぶり出す作業です。
たとえば、数年後に結婚式をするのに、貯金を全部
投資に突っ込む、みたいな事は必要以上のリスクを
引き受けることになります。
この場合、正解は結婚式の費用を除いた残金から
投資に入れるお金をどれくらいにするか?を考える
こと です。
結婚式がいくらになるのかわからないなら、最初は
自由になるお金の10%を投資に回す事からはじめる
べきです。
3.そのライフイベントの諸々のお金をふまえて、自分が
どれくらい投資に回せるのか考える。
前段で書きましたが、投資をはじめたばかりの時は
自由になるお金の10%からはじめましょう。
証券会社の調査で、10%であれば、資産が目減りした
としても、回復が比較的容易だとされています。
たしかに、100万円が90万円になったとしても、
なんとかしてみせる、という感覚を持てますが、
80万円になると、少しさみしい気持ちになり
ますね。2割失うと回復は簡単ではないのです。
4.債券、株式、REITなど、どのような配分にするのか
考える。
リスクを分散するには、商品の種類も分散するべきです。
ただ、債券は株式に比べるとリターンは低くなりますし、
株は暴落の可能性も持っていて、短期間だとリスクが高い
商品です。
その配分比率を工夫することで、リスクとリターンのバランス
を最適化することができます。
最適化とは、あなたが引き受けられるリスクの中で、最大の
リターンを得られるようにすることです。
資産配分を工夫してみましょう。
間違っても、最大のリターンを得るために、引き受けきれない
リスクを背負わないように注意しましょう。欲をかきすぎると
足元見えなくなる場合も多いので注意が必要です。
5.インデックスファンドを使うのか、アクティブに運用する
のか、あるいは、どちらも持つとしたら、その配分を
どうするかなど、投資スタイルを考える。
インデックスファンドを個人的には推しますが、一発逆転を
狙いたい人は 合理的な理由をつけてアクティブも運用して
みましょう。
6.銘柄の選定。なるべく、手数料は少ないものを選ぶ。
儲かると思っても手数料や信託報酬が高すぎるものは
避けた方が賢明です。
そして、合理的な理由がないのに、やたらと売買回数を
増やすことも、税金がかかって自分の資産が削れる原因
となります。
以上、
投資戦略の作り方について簡単にまとめてみました!
証券会社の口座を開いたら銘柄選びより、まず人生設計を
考えてください。
てか、むしろ、口座を開く前に3.まで決めて いただきたい
です。
多くの人は6.からしか考えないから失敗するんですね。
視野が狭くなっている、というか、その前に準備する
ことがあるって発想がないんだと思います。
投資への準備ができてない状態で投資に参入しても、
厳しい洗礼を浴びるだけですから、きちんと1.から
積み上げて揺るぎない投資戦略を構築していき
ましょう!
今日はこの辺で。
ではでは!