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~インデックスファンドでほったらかし投資~その12:個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)のメリットとデメリット

投稿日:2017年5月3日 更新日:

なぜ「イマ」個人型確定拠出年金なのか?

 政府が平成27年度の途中から大々的に取り上げている個人型確定拠出
年金ですが、平成28年1月から公務員も入れるように制度が変わりました。

 この公務員も入れるように枠を広げた理由として考えられるのは、

・公的年金以上にもらいたいなら、みんな準備しておいてね

ってことだと思うのですが、さらに踏み込んだ言い方をすれば、

・政府が国民それぞれが自分の老後は自分で守る制度を始めた

と言えると思います。

 段階的に、受給額を下げたり、もしくは需給開始年齢を上げたり、すでに
社会保障費は予算がなくて苦しい台所事情なわけですが、なんとか公的
年金が細っても 生きていけるように準備していてほしいんでしょうね。

  以前の記事で書いたんですが、インフレーションが起こった時は年金の
給付額を上げることができる旨の法律はあるんですが、この先も適用するか
どうかは政府次第ですから、インフレ誘導はするけど、年金額はそのまま、
と いうお話はありえそうで怖いです。
一応、単語を言うと物価スライドと言います。平成28年現在の法律
では計算式があって自動的に対応する、ということになっています。

 ちなみに、ある掲示板で、

「個人型確定拠出年金にお金を入れて、政府や銀行、証券会社に勝手に
使われる のがイヤだ」

というコメントを見て、しかも、それがイイネが結構入っていたので、少し
考えさせられました。

 何を考えたかって、正体がわからないものに対してなんとなくイメージで
発言して、周りの人もイメージで「イイネ」を押しちゃうもんなんだなぁと
しみじみ思ったのです。
(まぁ、僕も年金にはあんまり良いイメージないんですけどね笑)

 僕の記事を読んでいる方ならわかると思うのですが、個人型確定拠出年金
のお金を政府や銀行が勝手に使うことはありません。

 手数料については、たしかに自由に使うものだと思いますが、少なくとも、
積立金に手をつけることはないのです。
(もちろん、詐欺の証券会社とかでしたら、手をつけるでしょうけども)

 この制度の魅力は前の記事にも書いたとおり、掛け金は全額所得控除
される点です。
そして、自分で運用して、リターンが出ても、そこには課税しない、という
点も老後の資産作りを国が真剣に考えている証拠だと考えられます。

 いや、国が真剣に考えているわけじゃなくて、個人が真剣に考えなきゃ
いけない時代だ、と国がメッセージを出している、って感じでしょうか。

 公的年金は、僕達が入れたお金が勝手に運用されて、上の世代に支払わ
れるシステムですが、この個人型確定拠出年金は自分が運用を指図して、
その結果が自分が受け取れる金額になります。

 実にフェアだし、これからの年金制度はこういう部分をより充実させる
べきだと思います。

 ただ、公的年金と厚生年金、もしくは企業年金や共済年金など、お上が
運用した結果が、受け取り額になるスタイルに慣れた人にいきなりやれ
って言っても多分無理でしょう。

 だから、特に若い世代にはなるべく早くこの制度のことを知ってもらって、
余裕を持って将来の準備をしてほしいと思います。

個人型確定拠出年金のメリット・デメリットとは?

 下に簡単に列挙しますね!

まずメリットから↓

1.掛け金が全額控除

2.受取の際、一時金として受け取るか、年金として受け取るか、
もしくは一部を一時金で受け取って、選べる。

次にデメリット↓

1.60歳まで引き出せない

2.転職などした場合に手続きが遅れると、運用できなくなる

3.運用できなくなっても、毎月の手数料は支払わなければいけない

4.商品が充実していない会社がある

こんなところでしょうか。デメリットの方が数は出ましたね。

ですが、デメリットを理解して対応すれば、おいしいところだけ
いただくことも可能になります。

 デメリットから簡単に解説していきますね!

1.60歳まで引き出せない
文字どおり、60歳までは引き出せません。死亡一時金などはありますが、
存命中であれば、一度入れたお金は60歳まで戻ってきません。

 これって流動性が極めて悪いんですよね。そういう意味では必要な時に
お金がない状態になりやすいものです。

2.転職などした場合に手続きが遅れると、運用できなくなる

 金融機関の注意書きをよく読むと、転職や氏名が変更された場合は
速やかに連絡するように、という文言があります。そして、ある期間手続き
をさぼってしまうと、対応してもらえないリスクがあるのです。

3.運用できなくなっても、毎月の手数料は支払わなければいけない

 2からのつながりですが、運用できなくなったとしても指図者として口座を
管理するお金が徴収されます。つまり、積立られないけど、手数料が取られる
状態になってしまうのです。転職や、氏名の変更の場合は速やかに対応しま
しょう!

4.商品が充実していない会社がある

 手数料がすごく高くて、特に銘柄も豊富でない会社もあります。
さすがにどことは書けないのですが、加入する前に調べておきましょう!

さて、次にメリットのお話をしましょう。

1.掛け金が全額控除

掛け金が全額所得控除されます。つまり、60歳以降に受け取る、という条件を
飲めば、その分、税金を安くします!ということです。

ですから、1年の所得が300万円の人が、20万円積み立てると、280万円の
所得と見なしてくれるわけですね。

年末調整などがある場合は、お金がたくさん戻ってくる場合が多いですよ!

2.受取の際、一時金として受け取るか、年金として受け取るか、
もしくは一部を一時金で受け取って、選べる。

受取方法によって、かかる税金が変わります。一時金は退職金相当の課税制度
が適用されますし、年金は公的年金への課税と同じです。

メリットの数が少ないので、メリットが少ないと思うのは早いですよ。

大きい額を積み立てれば、それだけ税金を支払わずに済むわけで、所得税と
住民税で所得のだいたい15~20%くらいが引かれるんですが、20万円積み立て
たら、3万円~4万円が1年で得する計算になります。

 ただし、手数料が5000円ほどかかりますから、その点は割り引いて考えないと
いけないんですが、1年で確実に3万円前後の税負担が軽くなる商品は他に
ありません。

以上、個人型確定拠出年金のメリット・デメリットでした。

次の記事では、取扱い銘柄や実際に運用していく際の考え方みたいなもの
をご紹介します。

ではでは!!

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