ほったらかし過ぎも問題アリ
このシリーズでは一貫してインデックスファンドによる投資信託を
オススメしてきているのですが、これまででもいくつかやってはダメ
なことを紹介しました。
簡単なところで言うと、20代→30代→40代→50代→60代と年齢が
上がるにつれて、ポートフォリオの中身をリスクの少ないものに変化
させて行きましょうと言いました。
簡単な例ですが、60代で株式の割合が高かった場合、暴落に
見舞われてしまったら、株価が回復する前に生活資金が尽きて
しまう、なんてことになるわけで、そうすると、待っていたら絶対
回復した株も、安値で売却しなければいけない、なんてことにも
なりかねないわけです。
今回のお話はその続きです。
ほったらかし投資をオススメしているわけですが、完全にほった
らかしで良いのか?と言えば、そうではありません。
やはり、1年に1度くらいはチェックした方が良いでしょう。
初期の頃は、株価が気になって何度もチェックしてしまうと思い
ますが、慣れてくると積立貯金みたいな感覚になって、残額など
は気にとめなくなります。
だいたい気になるときは、株価が下がっているとニュースや新聞
で耳にした時です。
ですが、そんな時こそ、絶対に売らない!むしろ買い増す!!くらいの
気合でいなきゃいけないんですが、ソワソワしてしまうんですよね。
さて、本題なのですが、じゃあ、1年に1度どんなチェックをするのか?
ということなのですが、
1.毎月の積立額は自分が許容できるリスクの範囲に納まっているか?
2.証券の種類は自分の残りの投資人生でも、問題ない割合か?
3.世の中の株や債権の状況はどうか?
という部分が基本になると思います。
あまりに株で勝ちすぎている場合はほどほどで
リバランス
前段で挙げたチェック事項の簡単な開設をします。
1.毎月の積立額は自分が許容できるリスクの範囲に納まっているか?
この点については、当初に立てた投資方針の土台である人生設計が
狂いだしていないか、チェックしてみてください。つまり、最初は子供は
2人、だけど気づいたら3人目も生まれる、みたいな状況だった時、育児
のお金がかかるわけですから、自身が許容できるリスクは縮小している
ということです。
つまり、リスクが高い投資案件や、そもそも突っ込むお金が多すぎや
しないか、チェックしましょう。ちょっとの衝撃で資金繰りが苦しくなる
ようなら、投資へまわすお金はしぼるべきです。
2.証券の種類は自分の残りの投資人生でも、問題ない割合か?
証券の種類で、主に株式と債権になりますが、それらの比率はあなた
の年齢にふさわしいリスク状況でしょうか?
ちなみに、年代やとりまく経済状況で証券の比率を変化させることを
リアロケーションと言います。再度、ポートフォリオの中身の比率をいじる
ことです。
また、たとえば、株式が勝ちまくってしまって、株の比率がとても高まって
いるような場合、株を売って、証券などを購入して当初に打ち立てた
投資方針の比率に戻すことがあります。これはリバランスと言います。
やりすぎると、意味のない売買を加速させて、ほったらかしになりません
ので、冷静な時に計画を見直して、リバランスもリアロケーションも行い
ましょう。間違っても、暴落中などに実施しないでください。
暴落時などの何か困った自体の時に、突然何かしたくなったら、それは
悪い方向に行く場合が多いです。
経済は終わりだ、と言われている時こそ、買い増しましょう!
3.世の中の株や債権の状況はどうか?
少し前であれば、アベノミクスによる国内株の値上がり誘導や、日銀のゼロ
金利による債権のリターンの下落など、時代の動きによって変化していく部分
もあります。
あまり神経質になる必要はないのですが、有利になるように積立額を
多少調整するのはアリだと思います。株式のサイクルが完全にバブルに
入っているのに、どんどん株にお金を突っ込むよりは、少し積立額を
しぼって、バブルがはじけた後に買い増す資金余力のために寝かせて
おく勇気も必要です。
ぜひ、1年に1度くらいは今挙げた項目をチェックしてみてください!
ではでは!!