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~インデックスファンドでほったらかし投資~その17 :株価の下落のサイクルとチャンス

投稿日:2017年6月5日 更新日:

上がった株価は下がる

 前回の記事で、暴落したら、イン
デックスは買い、と書いたんですが、
ここでは、暴落の意味と本当に割安
なのか、どうか?について説明した
いと思います。

 一般的に、株価はバブルになり
やすくて、今までも世界中いたる
ところで、バブルは発生していま
した。

 ちなみに、株価も上がり下がりを
繰り返しますし、アメリカの市場は
だいたい上がり相場の場合が多いん
ですが、下がる時は、びっくりする
くらい下がります。

 市場に閉塞感というか恐怖感が
満ちていて、投売りしている状態
で、長い場合だと1年以上も下げ
トレンドが続いて、下落が始まっ
て2年後に底値をつける場合も
あるので、暴落したと思っても
銘柄の分析をしっかり行って
何度かにわけて購入しましょう。

  ちなみに、ある時期に底を打つと
その後は元値以上まで伸びる場合が
ほとんどなんですね。

 ですから、株価が高い時にたくさん
買うより、安くなっている時に買って
元値以上に株価が戻った時に利益を
確保すれば良いわけです。

 で、典型的なタイミングが暴落の時、
というわけです。

 これは、文章にすると簡単に見える
んですが、実際に、当時の世の中の
雰囲気で暴落している銘柄にたくさん
のお金を入れるというのは、すごく
勇気のいることなんですよね。

 僕は、2017年6月現時点のアメリカ
のダウ平均もバブルの様相を呈し始め
ていると考えていますが、一方で、
インデックス ファンドでS&P500
には毎月積立をしています。

 ただし、それなりにしぼったお金
で購入しているので、暴落にあって
も、暴落した時点の価格で買い増そ
うと計画中です。

 古典的名著である「証券分析」が
書かれた時代から、EPRという概念
があります。

 投資をやっている人にすれば常識。
と言われそうですが、今回は、PER
とPBRについて、簡単に解説します。

PERとPBRとは?

 PERを出すときの式は下記のとおり
です。

 PER(株価収益率)=時価総額/純利益

言い換えると、
PERは「1株あたりの株価と利益の関係」
となります。

 つまり、PERが小さい値ということは、
株価に対してたくさん利益を上げている、
ということです。

 逆に、大きな値になると、株価は高い
割りに、利益は上げてない、ということ
です。

 ざっくり言えば、PERの値が低い方が
おいしい商品、と言えましょう。

一方、PBRを出すときの式は下記のとおり
です。

PBR(株価純資産倍率)
 =株価/1株当たりの純資産額

言い換えると、
PBRは「1株あたりの株価と資産の関係」
となります。

 PBRは一般的に1を超えることが
普通ですが、これも、小さい値の方が
株価に対して多くの資産を持っている、
ということになりますので、良い場合
が多いです。

 最初はPERとPBRの値を見てもらえば、
割安なのか、割高なのかは、ざっくりと
ですがわかってきます。

 ただ、どの程度の値なら割安なの?
と考えた時、「これなら割安ですよ!」
みたいな数値はない、というのが、
正直なところです。

 ですが、過去の実績を参考に、ある
程度の割安感の予想を立てることが可能
なので、これから少し解説したいと思い
ます。

 なお、歴史から学ぶことは重要です
が、過去と同じ動きを現在の株価がとる
という保証はないので、あくまでも過去
を参考に確率が高い方を選択する、と
いうスタンスでいてくださいね!

アメリカの繁栄の時代

 ややこしくなるので、ここでは
PERにしぼって、どれくらいの
PERの値だと、どれくらいのリターン
があったのか?という点に注目
します。

S&P500のPERとリターンについて↓

年代 PER リターン
1975  8.16  29%
1985  10.3  21.2%
1995  15.2  31.4%
2005  20.2  5.8%

 そもそもS&P500というインデックスは
すごく優秀でリターンがマイナスになる事
が少なく、世界一の投資家とされている
バフェット氏も初心者にはS&P500への
投資を薦めるような発言をしています。

 あ、S&P500っていうのは、アメリカの
人気のある企業500社のインデックスのこ
とで、定期的に組み込む銘柄の入れ替えを
行っています。

 インデックスでこんなにリターンがある
銘柄はあまりありません。

 さて、この表を見ると、だいたい大きな
成長をしているのです が、EPRが20を超
えると、成長が鈍化するんですよね。

 2017年6月のPERは23程度ですから、
成長の鈍化の気配を感じます。

 インデックスの指数(いわゆる価格)も
1990年は340程度だったものが、2015年
には2025程度まで膨れ上がっています。

 1990年からS&P500を仕込んでいた
人は、当時の6倍近くの資産になって
います。
(100万円買ってたら、25年後に600万円
になる計算です。)

 ちなみに、別な視点でみれば、1990年の
アメリカの企業群は25年間で6倍の株価が
つくようになった、ということです。
この間に、ITバブルやリーマンショックを
経験していますが、アメリカの繁栄の時代
と言えると思います。

 世界最強の経済国だけあって、いろいろ
えげつないこともしてるんですけどね、
成長が著しいですね~

  日本もがんばってほしいんですが、日経
平均はバブル期に3万円を越す値を付けて
からは、25年間5千円~2万円の間を
うろうろしてる状況が続いています。

 ちなみに、個別銘柄や、バブル期の日経
平均では、PERが20なんて全然低い数値で、
バブル期は日経平均で60とかの時期もあり
ました。

 平均で60ですから個別銘柄別に見れば
100を超えている銘柄もゴロゴロあった
んでしょうね汗

 こんなわけで、適正なPERの数値って
いうものはないんですが、過去のその銘柄
のデータを確認して、現在の価格が割安か
割高かを判断してみてください。

 S&P500についてはPERが20を超えると
成長は鈍化しやすいってことなんですが、
まだまだ成長する可能性も大いにあります
し、今は買うのを抑えて、PERが20以下の
時に積極的に投資を行って、リターンを
狙うという割り切り方もアリだと思います。

 この辺は機会損失とリターンの兼ね合い
になるので、個人の判断に委ねられるもの
です。

 何気なく、「機会損失」って使ったんで
すが、実はすごく重要な概念ですので、
次回は、「機会損失」という言葉に ついて
紹介した いと思います。

 今日はこの辺で。

 ではでは!!

-投資

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