株価と金利の関係について
最近、アメリカのFRB議長が金利を上げて
いますね。最近というか、2016年12月から
実施して、今後も複数回利上げするという
ことです。
ここで言う「利上げ」とは政策金利を上げる
ことで、中央銀行が市場(他の銀行)へお金を
供給する時に課す利子を上げることを意味
します。
では、
なぜ、世間は利上げを騒いでいるのか?
一般的に、金利が上がると株価は下がる
傾向にあります。
中央銀行からのお金の供給の際に、今まで
より多く利子を取られるわけですから、銀行
はお金の供給を絞ります。
すると、企業は銀行からお金を借りる時に、
今までより多くの利子を取られる、もしくは、
貸し出す際の審査が厳しくなるなどして、お金
を準備することが難しくなるのです。
こうなると、お金の循環が悪くなるので、
不景気になります。
市場に供給されるお金の量が少なくなり、
企業はお金を借りづらくなるわけで、大き
な設備投資などは控えることになります。
企業の業績が悪くなると、当然株価も下がり
ますよね。
また、業績が悪くならないうちに、悪くなり
そう、という予想で株価が下落する場合もあり
ます。
ものすごく大雑把に説明しましたが、こう
いうのを織り込むというわけです。
ただ、現在の市場は、「利上げ」すると、
前から言われ続けているので、利上げした後
のことも織り込んでいると見られているのです。
が・・・個人的にはアメリカ株は上昇するばかり
で、過熱しすぎのイメージがあるので、2017年
内に複数回利上げされたら、これまでの傾向
どおり、徐々に下降局面に入ると考えています。
日本の株も下がるんです
アメリカの株が下がると他の国にも影響が
あります。
現在、景気が良いとされるアメリカ経済に
ストップがかかり、アメリカ企業の資金循環
が悪化するわけですから、他の国の景気も
悪くなることが一般的です。
つまり、世界的にも、不景気になる、と
おおまかに予想できます。
日本株は2017年6~7月にかけて日経平均
が2万円を超える状況で、これまでよりも高い
水準になっています。
しかし、利上げを受けてアメリカ経済が冷え
込むと日本株も元気がなくると予想できます。
株価は下がった後に上がる傾向
アメリカ株は下降局面に入る可能性が高い
と前述したのですが、利上げの完了を宣言
したり、利上げが終わる見通しが市場に浸透
した場合、株価が上がる傾向があります。
これは不思議なものなのですが、これまで
のアメリカの利上げでは途中で下降局面が
来るのですが、利上げが終わらないうちに
上昇局面に移行します。
アメリカ経済が利上げしても大不況になら
ずに、堅いと思われたら、利上げ措置が
そろそろ終わると市場に予想されたあたり
で上昇トレンドになります。
まぁ、株なんて基本的に上がればいつか
下がるし、下がれば、いつか上がるか、
価値がゼロになるか、みたいなものなので、
市場単位で見れば、強気相場の後は、恐慌
がきて、そのあとは、また強気になる、の
循環なんで、この原則を知っていれば、
変に浮かれることもないですし、逆に
ビビリすぎることもなくなるんじゃない
かなぁ、と思っています。
利上げをうまくとらえて、株価が下降
トレンドに入っても、株のバーゲンセール
が来た!くらいに思っていればちょうど
良いんじゃないでしょうか笑!
今日はこの辺で。
ではでは!
P.S
そういう意味でも、インデックス
ファンドは価値は下がることはあって
もゼロになることはないので、オススメ
なんですよね。
個別株は会社潰れたら価値がゼロに
なっちゃうので。