こんばんは!
鍵やです。
今日のお話は人工知能についてです。
個人的には、
2016年3月15日にアルファ碁が囲碁のトップ
プロであるイ・セドル九段に5番勝負で4勝
してから、多くの人が人工知能について興味を
もつようになったと感じています。
それまでは、囲碁でトッププロに人工知能が
勝てるまでには10年かかると言われていました。
このアルファ碁を作ったディープマインド社は
グーグルの子会社で年間数億~数十億円の開発費を
投じて、アルファ碁を作成したと言われています。
囲碁に勝つために何億円もつぎ込んだと考えると
物好きだと思いますが、彼らはボードゲームで
もっとも複雑と言われる「碁」をわざわざ選んで、
その分野のトップを超える、という難題をクリア
した時のインパクトに価値があると考えました。
だた、初めてトップ棋士と指す上で、開発者は不安
だったでしょう。
だって、開発者の棋力ではアルファ碁の棋力を
把握することはできませんし、それまでの
囲碁ソフトではアルファ碁に勝てませんから、
ぼんやりと、これまで作られた最強の囲碁ソフト
よりは強い、という認識だったと思います。
はたして、それが世界のトッププロとどれくらい
指せるのか?
囲碁の世界で定石と言われる指しまわしにこだ
わらない、アルファ碁は本当に強いのか?これは
指してみなければわかりませんでした。
世界が驚いた日
アルファ碁との対局をみて、韓国の棋士が
いろいろと解説していました。
そこで面白いエピソードがあります。
解説を始めてしばらくは、イ・セドル九段の
優勢と判断していました。
アルファ碁が悪手を打ったとまで言って
いたのです。
しかし、局面が進むにつれて、悪手だと
思っていた手が効いてきたり、意味のない
手と思ったものが、効果的な配置だった
ことが判明しました。
韓国の棋士が言いました。
「アルファ碁が理解できない」
この言葉にすべてが集約されていると
僕は思います。
簡単に言うと、アルファ碁は人類が
積み重ねてきた定石を踏まえて、さらに
進化した新しい碁のステージにいたんです。
ルールが固定化されたらAIに勝てない
囲碁のプロ棋士は一般人から見たら天才
です。
その中でも世界で5本の指に入るくらいの
実力者がイ・セドル九段だったわけで、
天才の中の天才が、その分野で人工知能に
負けたのです。
これが意味するところは、
「ルールが明確化されている世界の中では
人類の上位5人に入る天才でもAIに勝てない」
ということです。
これをふまえると、置き換わる業種は、
「ルールが明確な業種」
ということがぼんやりと見えてきます。
ちなみに、スタンフォード大学が今後、機械化
される仕事をレポートしていますが、そこに
挙げられている仕事は、ルールが明確化されて
いて、一度覚えてしまえば、繰り返せるもの
ばかりでした。
ちなみに、僕の仕事は、もろAIに奪われる仕事
でして、たぶん20年はもちません笑
しかも、その間にどんどん給料は減っていくと
予想されます。
困った困った。と頭を抱えたい気分ですが、
思考を次のステップへ進めるのならば、
・どういう仕事がAIに奪われないのか?
・AIと協業できる仕事は何か?
を考えることだと思います。
人間がAIに侵食されない分野は、基本的に
「自由さ」が存在し、アルゴリズムで規則性
を特定されないものです。
例えば、芸術の分野や、エンターテイメントの
分野などは、AIに侵食されにくいでしょう。
そして、次に考えるべきことは、
どのように自分をそういうポジションへ
もっていくのか?
ということだと思います。
長くなってきたので、次回にこの話をしようと
思います。
今日はこの辺で!
ではでは!!