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人工知能について その4~AIが資本主義に与えるインパクト~

投稿日:2018年2月25日 更新日:

こんばんは!

鍵やです。

 

AIが仕事を代替していく世界において、僕たちは

なんとか人生をやりくりしないといけない。

そんな話を前回まで話しました。

 

これを踏まえて、AIが資本主義にどんなインパクトを

与えるかを考えて見ました。

 

残念ながら明るい話にはなりませんでしたが、

読んでみてください。

リーマンショック前後の資本主義が終わる議論

2009年前後はリーマンショックの影響で資本主義は終わるんじゃ?

みたいな議論がありました。

 

たしかに、日本においては資本主義が行き詰っていて、

別なシステムが必要なのでは?みたいな雰囲気があり

ました。

実際、当時の僕もそう感じていましたし、今でも感じています。

 

ですが、世界に目を向けると、資本主義は全然死んで

いませんでした。

 

世界がネットワーク化したために、不況が世界規模で

波及する様子をみて、パニックになっていただけで、

中国が大規模な財政出動などでいちはやく経済成長率

を回復し、不況⇒好況の流れを作ってくれました。

(まぁ、本当の経済成長率なのか?みたいなのは

おいといて、とにかく不況から脱出しそう、みたいな

雰囲気づくりが重要でした。)

 

結果的に、リーマンショックは大規模な景気の波の

「不況」の部分だったわけです。

 

で、谷が深い方がその後の山も大きくなる傾向が

あるようで、そこから回復した世界経済は異常な

上昇を見せていました。

 

このあたりは、各国の金融緩和などがあるので、

ひとくくりにして話すと誤解を招きそうですが、

おおざっぱに言うと、株価は伸びて、景気が良く

みえます。

 

資本主義の根本。

資本主義はいろんな見方ができます。

 

肯定派の方は、良いものが市場に残り、

悪いものが淘汰される原理が働くシステム

であり、現段階ではもっともマシな

システムだ、という見方をします。

 

否定派の方は、資本主義とは欲望の

システムであり、貧富の差を広げ、

格差を固定しやすい。という論調が

あったりします。

環境破壊も資本主義の罪の一つですね。

 

ただ、現時点では、資本主義が世界を覆っている

ことは明白で、世界で開発されていない市場は

もはやアフリカの一部の国くらいになってきて

います。

 

このあたりの話は別な機会に詳しくしたいの

ですが、AIの登場は資本主義をさらに推し進め、

結果的に資本主義の寿命を縮める可能性が高い

と思います。

 

買い叩かれる労働力

資本主義が進むと、同じ仕事をするのであれば、

安いコストの方を選択する、という状況が明確に

なります。

 

今でも、明確になってはいるんですが、もっと

身近に感じるようになります。

 

それは、単純労働であれば賃金が限界まで下がる、

という事実です。

 

どこまでを単純労働と定義するかは難しいところ

ですが、問題はそこではなくて、どんなに手間が

かかる仕事でも、ロボットに代替できる仕事は

「単純労働」という概念に押し込められる可能性が

高い、ということです。

 

現時点でも、けっこう賃金は下がっていますが、

これからはどんどん下がる、もしくは早い段階で

頭打ちになり賃金上昇は望めないでしょう。

 

AIが普及して、単純労働が機械化されると、

失業率は高止まりする傾向にあり、若者はクビを

切られない公務員や大企業を目指しますが、

そこから溢れた者は、将来の見通しが立てられ

ません。

 

特に、今の定年年齢を上げる議論などは結果的に新卒

採用の縮小を招いて、新しい社会人の仕事の場を細らせ

ることになります。

 

若者が会社に入れない時代が訪れつつあるわけです。

もちろん、クビにされたお父さんは正規雇用の再就職は

難しく、起業するか低賃金労働のバイトなどで生計を

立てなくてはいけません。

 

そうならないために、準備をしよう!というのが前回

までにお話したことですが、準備なんてしない人が

多いはずですから、社会全体を見ると、結構悲惨

なんですよね。

 

便利になって不自由になる社会

AIの導入は、たくさんの失業者を生むことは明白です。

この仕事が機械化される流れは止まることはないでしょう。

(もしくは、機械化するより低コストで働くか、です。)

 

過去、産業革命から始まり、石油の普及、自動車の普及、

小さいかもしれませんがスイスの時計メーカーに大ダメージ

を与えたクオーツショック、他にもパソコン、インターネット

の普及など、技術革新がある度、多くの失業者が出ました。

(ちなみに、クオーツショックでは日本が多くの恩恵を

受けました。)

 

その人たちは、時代に翻弄されながらも、新しい技術が

もたらす新規の仕事に就けました。蒸気機関であれば、

機関車を作るための工場が必要ですし、メンテナンスも

必要になりますから、このあたりは人の労働力が介入する

余地が十分にありました。

 

他の技術革新も新しい技術が発明されることで、それに

付随して新しい仕事が発生したものです。

 

今回の人工知能はどうなのか?

というと、新しい仕事が発生することは間違いありません。

 

しかし、おそらく、今まで事務仕事しかしていなかった人

がスムーズに移行できるようなレベルの仕事ではないでしょう。

 

それなりに専門性が必要なポジションの人材が不足すると

考えます。

 

つまり、今回の技術革新は再就職困難者もしくは新卒でその

ままフリーターになる人をたくさん作り出す可能性が高いんです。

 

資本主義と国

現在、ほとんどの国が資本主義を採用しています。

 

ですから、資本主義が行き詰ると国の経営も行き詰る

わけです。

(逆に国の経営が行き詰ると資本主義が終わるように

見えますけども。)

 

個人的に、日本は資本主義社会において世界のどの国

より資本主義の膿がたまった国だと思っています。

 

どの国より早くバブルに湧いて、失われた10年という

時代を作り出しました。

高齢化社会も日本が一番早いですし、現在の日銀の

金融緩和は、資本主義国家の好景気に実施する景気対策

ではありません。むしろ、好景気なら金利を上げて、

不景気に備えるのが普通なんですが・・・真逆ですよね?

 

ほかにもいろいろ言いたいことはあるんですが笑、

日本における資本主義は、けっこうギリギリまで来ている

と僕は見ています。

 

けっこうギリギリということで、あと何年もつのか?は

わかりませんが、少なくとも、僕が死ぬまでには新しい

システムを構築しないと、財政は破綻すると予想して

います。

(破綻して新しいシステムが構築されるのかも知れませんが…)

 

ですから、日本においては、どの道、財政破綻がちらついて

いるんですが、AIが本格的に普及し始めたら、失業率が

上がって、社会不安になって、国は好景気です、と言うけど、

一般市民はなんだかすごく生きづらい世の中が加速する

わけです。

 

そんな中で、資本主義を推し進めると、あるタイミングで、

物質主義(お金主義)からもう少し人間主義(自然主義)に

ならないか?みたいな議論が起こって、資本主義とは別の

イデオロギーを発明すると予想しています。

その運動は僕は、日本から始まると思っています。

 

かなり長くなりましたし、僕にしてはクソ真面目に

書いたので、このあたりにしますが、このことについて

はまた別なタイトルで別な角度からお話したいなぁと

勝手に思っている次第です。

 

なんだかがっかりする世の中を予言して申し訳ないのですが、

このままの日本であれば、だいたいこの未来です。

 

ですので、あなたはこれからの世の中を生きる準備というか、

力を蓄えておきましょう!

 

今日はこの辺で。

 

ではでは!

-人生

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